危険物施設からの危険物漏洩事故は近年増加傾向にあり、その大半は金属の腐食や劣化による漏洩となっております。
この状況を鑑み、【危険物の規制に関する規則】【危険物規制に関する技術上の細目を定める告示】の一部が改正になり 地下貯蔵タンク等~危険部の流出を防止するための措置を講ずるよう義務化されました。
この規制は平成22年6月28日に公布され平成23年2月1日から施工されております。
その内容は地盤面下に直接埋設(コロッケ式)された鋼製一重殻の地下タンクで、
1.設置年数、2.塗覆装の種類、3.設計板厚
が一定の要件に該当するものを【腐食のおそれが特に高いもの】及び【腐食のおそれが高いもの】とに分類し、
その内容区分に応じ地下タンク内面の腐食を防止する為の 鋼製地下タンク内面FRPコーティングまたは電気防食/高精度型液面計等の措置を講ずることを主な内容とするものです。
これらの流出防止措置に関しては平成25年1月31日までその区分に応じた措置を講じなければなりません。
措置が必要な地下タンクの区分は下記別表をご参照下さい。
FRP内面ライニング施工は大きく分けて2種類の施工方法がございます。
弊社は工場で均一に成形され厚みにムラが生じない紫外線硬化型樹脂貼付法を採用しております。
施工時、シート表面をフィルムで被覆する事により施工中の臭気の拡散を防ぎ人体や環境への影響も少ないという優れた特徴がございます。
また、いくら優れたシート材料を使用しても、タンク本体の下地処理が適切でなければ剥離という問題が生じかねません。弊社では、タンク内油分を完全に除去するためサンドブラストにて下地処理を行います。
サンドブラスト処理を行うことにより接着強度は数十倍にあがり、なおかつ紫外線硬化型樹脂貼付法の特徴でもあるシートとシートの接合部を重ね張り (50mm以上)することにより液体の浸入を完全に除去致します。
施工費用は躯体工事やタンク本体の入替え工事等の全費用の約1/3程度で行え施工期間は油抜きから施工まで約10日程で完了致します。(10KL マンホール付タンク)
シート間接合部は内外側を特殊パテを充填し完全に液体の浸入を防止致します。
紫外線照射後、約20分で完全に硬化します。